耳鳴り・難聴の原因とモスキート音
モスキート音とは
深夜のコンビニ等にたむろする若者達を追い払うために開発された、「モスキート(蚊)音」をご存知でしょうか?
「キーン」とかん高く耳障りで、蚊の羽音の様に聞こえるので「モスキート音」と名付けられました。
人間は加齢と共に、特に高音域を聞き取る能力が低下していく傾向にあります。
つまり「モスキート音」は、耳の良い若者達にしか聞こえない特殊な周波数の音。
長時間聞いていると気分が悪くなったりするそうで、聞こえる人にとってはとても嫌な、まるで「耳鳴り」の様な音なのです。
耳鳴り・難聴の原因とメカニズム
さて、加齢や血流低下などに伴って高音域が聞こえにくくなると、人体はどういう変化をするのでしょうか?
テレビやラジオの音が小さい時は、ボリュームを上げますね。
それと同じように、私たちの脳は、聞こえにくくなった「高音域」のボリュームだけを過剰に上げてしまいます。
すると、脳が過敏になり、正常な脳内シグナル等までも音として誤認。
その結果、実際には存在しない音を、「耳鳴り」として認識してしまうのです。
「難聴」→「耳鳴り」 というメカニズムですね。
これは、高音域以外でも起こり、難聴や耳鳴りの原因の一つとなっています。
聴力が正常な人でも、しばらく完全な無音の部屋に居ると、耳鳴りを感じるそうです。
つまり、音が聞こえないから、音(耳鳴り)を作り出してしまう という事です。
就寝前などの無音状態で、耳鳴りが酷くなる事が多いのも納得ですね。
それではここで、当薬局の漢方薬治療で、20日間で耳鳴り・難聴がほぼ完治した症例をご紹介したいと思います。
耳鳴り・難聴が20日間でほぼ完治した漢方症例 大阪府八尾市
耳鳴り・難聴は治らない!?
患者様は大阪府八尾市にお住まいの50代女性。
2018年の3月の末ごろに急に右耳の耳鳴りと難聴が始まり、近所の耳鼻科さんや公立病院の耳鼻科さんにもかかったが一向に良くならないので何とか治して欲しいと、当薬局にご来店されました。
耳鳴りは高音のタイプで、
「常にシンバルが耳の中で鳴っている様です・・・」
と、相当お困りのご様子。
当然、夜もなかなか寝付けませんし、常に耳鳴りが気になって心身共に疲れてしまいます。
公立病院の耳鼻科さんの検査では、8000Hzの高音域がほぼ聞こえない状態だったとのこと。
担当の医師からは、
「耳鳴り、難聴は絶対治らない。半年ぐらいで慣れる」
と、何ともショックな事を言われてしまったとか・・・
聞けば、難聴や耳鳴りが始まる1~2ヶ月前には、手術を受けたりお仕事の関係だったりで、色々と大変だったそうです。
難聴・耳鳴りの発症はその直後なので、おそらく疲れとストレスのせいで、耳の周りの血流が悪化してしまっていたのでしょう。
体質等をお聞きし、主に血流改善と自律神経安定化の漢方薬を20日分お渡ししました。
漢方薬で耳鳴り・難聴がほぼ完治!
20日後に再度ご来店された時には、表情からまるっきり違っていました。
そして、
「先生!耳鳴りも難聴も、ほとんど無くなって驚きました!」
との嬉しいご感想が。
なんと、あれだけ辛かった耳鳴りも難聴も、20日間でほぼ完治してしまったとの事です。
公立病院にも検査に行かれたのですが、ほとんど聞こえなくなっていた8000Hzも、正常な聞こえ具合に戻っていたそうです。
担当の医師からは、
「どうやってこの短期間で治したんですか!?」
と、相当驚かれたとか。
担当医も、こんな劇的な改善例は過去に経験がなかったそうです。
早期の適切な漢方薬治療が大切
この患者様は、発症から大体二ヶ月ぐらいの早い時点で、当薬局を見つけてご来店頂いたのが幸いでした。
耳鳴りや難聴は、なるべく早く体に合った治療法を選択する事がとても大切で、慢性化すればするほど治りにくくなってしまう傾向があります。
耳鳴りや難聴でお困りの方は、ぜひお早めにご相談ください。
薬剤師 西田稔生