腰痛とストレスの意外な関係

速足で歩く人々

全国で2800万人が悩んでいるといわれる腰痛。

驚くべきことに、80%以上は「原因不明」だそうです。

 

さて、「麻薬」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか?

依存性などの悪いイメージが先行してしまいがちですが、実は私たちの脳内でも、よく似た物質が分泌されていて、ちゃんと役に立ってくれています。

ドーパミンや、β-エンドルフィンなどの物質です。

 

この脳内麻薬様物質の鎮痛作用のおかげで、私たちは、「痛みを感じ過ぎずに」生きていくことができます。

 

ところが、ストレスにさらされた状態が続くと、この脳内鎮痛システムの働きに異常が生じ、「痛みを感じ過ぎる状態」になってしまいます。

そうすると、感じる必要のない程度の痛みを感じるようになったり、普通の痛みをさらに強い痛みとして感じ取ってしまいます。

 

腰痛になる→痛みのストレスと、動けないストレスが増加→さらに腰痛が悪化→・・・

の、マイナススパイラルに陥ってしまうと怖いですね。

 

うつ病の人や仕事・家庭に不満のある人、人間関係の問題を抱えている人は、腰痛になりやすいという研究データもあるそうです。

私も、普段は腰痛は無いのですが、仕事が忙しい状態が続いた時だけ腰痛がしていたように思います。

 

慢性腰痛にお悩みの方は、好きな事をする、旅行に行ってみるなどのリフレッシュを試してみると良いかもしれませんね。

 

前回の、「椎間板ヘルニアの嘘」の記事も読んでみてくださいね!

 

薬剤師 西田稔生