漢方的疾患解説 下痢・軟便

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

1976年生まれの49歳。三重県生まれ。大阪府在住。

私は、最初は主に調剤薬局に勤務していましたが、西洋医学で治らない患者様が沢山おられる現実に気づきました。そして、

「西洋医学だけで治らずに困っている患者様の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。

漢方に携わって20年以上、巡心堂を独立開業して10年以上になります。真剣に漢方および患者様と向き合ってきました。

その過程で、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方で治癒した症例も沢山ございます。

それが可能だったのは、いわゆる3分診療ではない、個々の患者様に応じた的確な体質分析あってのものだと思っています。あなたの、「病気のお話」をぜひ聞かせてください。


腹痛でお腹を押さえる男性
11/9の記事では、「便秘」についてお話しました。

今日は、下痢・軟便についてです。

 

【急性の下痢】

冷たい飲食物の摂り過ぎ、暴飲暴食、飲酒、細菌・ウイルス感染などが原因で起こります。

腹痛、お腹の張り、吐き気などを伴います。

治療には、「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」や「五苓散(ごれいさん)」などが使われます。

 

【慢性・反復性の下痢】

こちらは、急性の下痢の様な明らかな原因がないのに、慢性的に反復する下痢です。

<慢性疲労タイプ(脾気虚)>

泥状~水様の便が一日に数回あり、食後に排便する傾向があります。

慢性疲労、空腹感がない、味がしないなどの症状を伴う事もあります。

治療には、「六君子湯(りっくんしとう)」「参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)」などが使われます。

 

<冷えタイプ(脾陽虚)>

慢性疲労タイプが進行した状態です。

慢性疲労タイプの症状に加え、腹痛、冷え(腹・手足)などの症状を伴います。

治療には、「人参湯(にんじんとう)」「附子理中湯(ぶしりちゅうとう)」などが使われます。

私は、附子理中湯をよく使います。

 

<ストレスタイプ(肝気横逆)>

精神的ストレス、緊張、不安などにより、胃腸機能が失調するタイプです。

腹痛、お腹の張り、イライラなどの症状を伴います。

治療には、「逍遙散(しょうようさん)」「四逆散(しぎゃくさん)」などが使われます。

 

腸内環境は、身体全体に影響するので、とても大切です。

一般的に、女性は便秘タイプが多く、男性は下痢タイプが多いように思います。

ストレスをためないように、お腹を冷やさないように生活するのが大事ですね。

 

漢方専門薬剤師 西田稔生

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