難病 潰瘍性大腸炎とは
「潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)」という難病をご存知でしょうか。
指定難病の潰瘍性大腸炎は、大腸粘膜の炎症によって重度の下痢や血便、腹痛が引き起こされる疾患です。
自己免疫疾患、腸内細菌の異常、ストレス性等の説はありますが、現代医学でも原因は不明であり、完全な治療法もありません。
発症年齢は20代~30代の若い方が比較的多く、近年特に発症数が増加傾向にあります。
潰瘍性大腸炎の排便回数激減症例
1日10回以上の水様便や粘血便
今回の症例の患者様は、大阪府大阪市の30代後半男性です。
5年程前から下痢や腹痛、血便等が始まり、「潰瘍性大腸炎」と診断されました。
これまで真面目に病院での治療をされてきたのですが、残念ながら思った様な効果は出ず、1日10回前後の水様便や粘血便(粘液の混ざった血便)と強い腹痛が続いていました。
お仕事もされていますし、電車等での移動も避けられません。
時にはトイレに間に合わず、人前で漏らしてしまった事もあったと、大変お困りでした。
便意や腹痛で夜中に起きてしまう事も多く、睡眠状態も悪化。
ご自分でも、お酒をやめたり油ものをできるだけ控えたりと、食生活の改善等のできることはされているのですが、なかなか症状の改善には至らない状態です。
10日で排便回数半減
巡心堂漢方薬局にご来店され、色々と症状をお聞きし、体質を分析して漢方薬治療を開始しました。
お薬は30日分お渡ししたのですが、開始から10日程経った頃にお電話があり、
「先生、排便回数が半分ぐらいに減りました!」
との嬉しいご報告がありました。
漢方薬服用以前は、多いと1日に10回以上、大体10回程度の排便(下痢や粘血便含む)があったのですが、漢方薬服用からわずか10日で、排便回数が5~6回にまで半減したとの事。
30日分を飲み終わる頃には、排便回数は2~3回にまで減少し、腹痛も楽になり、夜中に起きる事もなくなったとの事で、大変お喜びでした。
その後も漢方薬の服用を継続され、排便回数1~2回を維持し、潰瘍性大腸炎を見事にコントロールしておられます。
難病の漢方薬治療
今回は、指定難病の潰瘍性大腸炎の症例のご紹介でした。
いつ起こるとも分からない、腹痛と下痢(血便含む)の不安に苛まれ続ける潰瘍性大腸炎。
比較的若い方の発症が多いのもあり、完全に仕事を辞めてしまう事もできず、無理をして日常生活を続けておられる患者様も多いのではと思います。
現代医学では難病指定されてしまう疾患でも、漢方薬ならばうまくコントロールできる可能性もございます。
潰瘍性大腸炎やその他の腹痛や下痢等でお困りの患者様は、お早めに巡心堂漢方薬局までご相談ください。