認知症と漢方薬

歩く老夫婦

長寿社会、日本

延びる平均寿命

男性80.5歳 女性86.83歳。

昨年2014年の、日本人の平均寿命です。

織田信長の舞い「人生五十年、下天のうちを・・・」が有名ですが、実際、第二次大戦ごろまでの平均寿命は50歳に満たなかったようです。

短期間での平均寿命の延びに驚きですね。

増加する認知症

世界有数の長寿国となった日本ですが、高齢化に伴い「認知症」の方も増えて来ています。

ある統計では、65歳以上の方の実に15%が認知症と診断されているそうです。

認知症の診断が出ていない方も含めると、もっと多いのかもしれません。

物忘れと認知症の違い

さて、老化による物忘れと認知症の違いはどこにあるのでしょう?

物忘れ

・忘れても、ヒントがあれば思い出せる

・判断力や意欲は低下しない

認知症

・ヒントがあっても思い出せない

・判断力や意欲が低下する

認知症の場合は物忘れと違って、記憶がすっぽり抜け落ちる感じでしょうか。

これまでは好きだった趣味や外出が急に減ってきたなどの、意欲の低下も認知症の特徴です。

まとめ

認知症は、ご自分ではなかなか気付きにくいと思いますので、ご家族の方の見守りが大切です。

中医学では、脳は「腎」に属すると考えます。

この場合の「腎」は腎臓ではなく、生命力や生殖能力などの場を表し、骨や骨髄、脳も含んでいます。

この「腎」に働きかける漢方薬を使うと、認知機能の回復や維持が期待でき、実際に回復されている方が多数おられます。

もし、「あれ?最近おかしいな?」と思ったら、早めに一度ご相談にいらしてください。

薬剤師 西田稔生