血液検査の血糖値(Glu)とは
あなたは、甘い物をお好きでしょうか?
糖分が消化・吸収されると、血中のグルコース(ブドウ糖)が増えますね。
この濃度を測定したものが血糖値です。
この場合の糖分には、糖分と食物繊維が結合した、炭水化物も含みます。
血糖値とインスリン
ブドウ糖が増えた状態のままにしておくと人体に良くないので、血糖値を下げる為に、膵臓からインスリンが分泌されます。
これが正常範囲内で起きていれば問題ないのですが・・・
インスリンジェットコースター
急上昇と急降下を繰り返す血糖値
例えば精製された白糖などを沢山摂ると、血糖値が急激に上昇してしまいます。そして、それを抑える為に、今度はインスリンが大量に分泌されます。
アップダウンの激しい、ジェットコースターの様なグラフを想像してみてください。
インスリンの作用で下がり始めた血糖値は、正常値の下限を超えても下がり続け、低血糖ゾーンにまで達してしまう事があります。
インスリンジェットコースターの症状
すると、イライラ感、不安感、空腹感、ダルさ、眠気、ふらつき、ひどいと震えや冷や汗などの症状が現れます。
病気だと思って病院に行っても、おそらく原因不明と診断されることでしょう。
炭水化物の場合は?
食物繊維が入っている分、糖分の吸収が緩やかになりますので、炭水化物経由の糖分ならばここまで急激な変化は起こりにくいです。
ジェットコースターほど急激ではなくても、軽い低血糖状態は、実は結構よく起こっています。
低血圧でも貧血でもないのに、なぜかふらつく感じがする方、特に夕方等の空腹時に症状が出る方は、低血糖が原因かもしれません。
ご自分の、症状が出る時間帯や条件などを、思い返してみてください。
薬剤師 西田稔生