前回に引き続き、皮膚疾患の症例です。
なかなか治らない蕁麻疹
患者様は大阪府東大阪市の女性。
お盆前に登山をした影響か、その2~3日後には両手と肘辺りまで蕁麻疹ができてしまいました。
元々冷え性があり、蕁麻疹ができやすい体質との事です。
腸も弱く、過敏性腸症候群の様に、便秘や下痢をしやすいそうです。
この方の様に、皮膚疾患になりやすい方は、腸が弱い事が多いです。
少々説明しづらいのですが、皮膚も消化器系も、「体外との境界」である点で共通だからだろうと思います。
当巡心堂漢方薬局にご来店されたのは、8月末でした。
「いつものジンマシンは放っておいてもすぐに治るのに、今回はなかなか治らないんです」
とのこと。
症状と体質をお聞きし、まずは煎じ薬を一週間分お渡ししました。
しかし、一週間後にご来店された時は、まだ手の状態は変わらず、足にも蕁麻疹ができ始めたとの事。
再度症状をお聞きし、処方を変更して、今度は自律神経を整える漢方薬も一緒にお渡ししました。
蕁麻疹が見事に消えました!
そして、10日後にご来店された時には、肘まで広がっていた蕁麻疹は見事に消えていました。
足の方はまだ少し残っているので、もうしばらく服薬を続ければ、完全に治る事と思います。
残念ながら漢方薬服用前の写真は撮っていませんが、ほぼ完治状態の写真です。
完治後は服用しやすい粉薬に変更し、ジンマシンンのできやすい体質自体を変えていってもいいと思います。
アトピーや湿疹、ジンマシンなどの皮膚疾患でお困りの方は、ぜひお早めに巡心堂漢方薬局までご相談ください。
きっと、お力になれると思います。
薬剤師 西田稔生