夏の冷えにもご注意を!チャオ産経8月号より

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

難治性疾患の患者様を多く見るにつけ、

「現代医学だけで治らずに困っている人々の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。中医学+生物化学の独自の漢方治療が巡心堂の特徴です。

これまでにも、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方薬治療で治癒した症例が沢山ございます。

どんな疾患でも諦めずにご相談ください。


チャオ産経8月号夏の冷え症

チャオ!産経8月号に掲載されました

漢方連載企画残り二回

7/23(火)発刊のチャオ!産経さんに、私のインタビュー記事が掲載されました。

もう四回目なので、最早おなじみですね。

半年間のチャオ!産経さんの漢方関係の連載企画も、残り二回。

先月のテーマは「熱中症」でしたが、今月のテーマは一転して「夏の冷え」です。

テーマは「夏の冷え症」

梅雨も明けて夏本番

じめじめした梅雨も終わり、近畿地方もやっと梅雨明けした様ですね。

これからが夏本番。

もちろん熱中症にも気を付ける必要がありますが、意外と忘れがちなのは、「夏の冷え」です。

クーラー病にご注意を

屋外は炎天下の真夏日でも、屋内はエアコンが効きすぎて冷えた状態…

屋内に入ってしばらくは気持ち良いですが、汗が急激に蒸発して体温を奪い、今度は必要以上に冷えてしまいます。

人間には体温調節機能がありますが、あまりにも温度差が大きいと、それを調節している自律神経系に負担がかかってしまいます

その結果、自律神経の乱れからの不定愁訴(疲労、めまい、頭痛、不眠など)が起こる事もあるでしょう。

こういう状態を、正式な病名ではないでしょうが、「クーラー病」と言ったりします。

また、自律神経と密接に関係する胃腸にも影響は及び、食欲が低下しがちです。

冷蔵庫病にご注意を

クーラー病の次は、冷蔵庫病です。

夏場はどうしても、冷たいものを摂ってしまいがち。

アイスクリームや冷たく冷えた飲料、食べやすい素麺などばかり食べていると、胃腸が冷えて栄養の消化・吸収能力が低下してしまいます。

先ほどのクーラー病と合わさり、本格てな夏バテに進行してしまうでしょう。

そして、夏の自律神経と胃腸の疲れはなかなか回復せず、秋まで持ち越して「秋バテ」になることも。

夏こそ、意識して温かいものを摂る様に心がけてくださいね。

漢方専門薬剤師 西田稔生