梅雨時期は湿邪(しつじゃ)にご注意を!チャオ産経6月号より

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

難治性疾患の患者様を多く見るにつけ、

「現代医学だけで治らずに困っている人々の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。中医学+生物化学の独自の漢方治療が巡心堂の特徴です。

これまでにも、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方薬治療で治癒した症例が沢山ございます。

どんな疾患でも諦めずにご相談ください。


チャオ産経6月号掲載の湿邪の記事

先月に引き続き、産経新聞さんの月一回発行の情報誌「チャオ!産経」の6月号(5/28発行)に、私のインタビュー記事が掲載されました。

テーマは「湿邪(しつじゃ)」

病の六つの原因とは

中医学では、身体の不調には六つの原因「寒邪 熱邪 燥邪 湿邪 風邪 暑邪」があると考えます。

今回のテーマはその中の、「湿邪(しつじゃ)」です。

あえて簡単に現代的に言うと、水分代謝異常でしょうか。

湿邪の症状

湿邪によって引き起こされる代表的な症状としては、むくみや頭痛、めまい等があります。

しかし、これらの症状の原因が湿邪だとは、なかなか分かりにくいかもしれませんね。

梅雨時期や夏は湿邪にご注意を

これからの梅雨の時期や夏場は湿度が高く、汗が蒸発しにくいので、体内に不要な水分が溜まり易くなってしまいます。

また、冷たいものを摂り過ぎたりしても体内に不要な水分が溜まり、それも湿邪として病の原因になってしまいます。

水分過多なのに喉は渇いたりと、水分の偏在があったりもします。

除湿器やエアコンのドライ等で、湿気対策をする様にしてください。

湿邪の治療法「二陳湯」

治療法としては、漢方薬で利水したり乾かしたり、偏在している水分をあるべき場所に戻したりと、様々な対処法があります。

湿邪に対する基本処方は「二陳湯(にちんとう)」です。

構成生薬は、

  • 陳皮(ちんぴ)
  • 半夏(はんげ)
  • 生姜(しょうきょう)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 甘草(かんぞう)

の五種類。

胃腸の働きを整えながら、体内の湿気を乾かしてくれるイメージです。

次回は6月25日(火)発刊のチャオ!産経さんに掲載される予定ですので、良かったらご覧くださいませ。

漢方専門薬剤師 西田稔生