ストレス性便秘と不眠症と漢方薬 大阪府藤井寺市

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

難治性疾患の患者様を多く見るにつけ、

「現代医学だけで治らずに困っている人々の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。中医学+生物化学の独自の漢方治療が巡心堂の特徴です。

これまでにも、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方薬治療で治癒した症例が沢山ございます。

どんな疾患でも諦めずにご相談ください。


日本旅館

ストレス性の便秘について

旅行は好きなんだけど…

「旅行に行くのが好きなんだけど、便秘になって困っています」

今回の症例は、大阪府藤井寺市の60代の女性です。

普段家に居る時は便通は正常なのですが、旅行中などの普段と違う環境でストレスを受けると、便秘してしまうそうです。

何か不安や緊張がある時も、出にくいとのこと。

同時に、不眠症気味になるのも悩みとおっしゃっておられました。

交感神経と副交感神経について

誰もが、似たような経験が一度ぐらいはあるのではないでしょうか?

胃腸と自律神経は、密接に関係しています。

休息やリラックスと関係する「副交感神経」が活発になると、腸も活動します。

逆に、ストレスや緊張と関係する「交感神経」が活発になると、腸の動きは悪くなってしまいます。

この方の場合も、間違いなくストレス性の便秘・不眠症でしょう。

楽しい旅行中でも、どうしても気を使ったりと、緊張やストレスは普段より発生してしまうもの。

ストレス性便秘や不眠症の治療方法

こういう時は、普通の下剤や睡眠薬は必要ありません。

気の巡り、現代的に言えば自律神経のバランスを調整する漢方薬をお出しして以降、旅行中でも快便になられ、浅かった睡眠の状態も改善し、お喜びでした。

まとめ

漢方薬は長く飲まないと効かないと思われがちですが、こういうケースでは、旅行中の服用だけで十分。

「便秘→下剤」と短絡的に考えるのではなく、総合的に考えて処方していくのが大切です。

漢方専門薬剤師 西田稔生