ダイエット停滞期とリバウンドの理由&隠れ糖尿病

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

1976年生まれの49歳。三重県生まれ。大阪府在住。

私は、最初は主に調剤薬局に勤務していましたが、西洋医学で治らない患者様が沢山おられる現実に気づきました。そして、

「西洋医学だけで治らずに困っている患者様の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。

漢方に携わって20年以上、巡心堂を独立開業して10年以上になります。真剣に漢方および患者様と向き合ってきました。

その過程で、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方で治癒した症例も沢山ございます。

それが可能だったのは、いわゆる3分診療ではない、個々の患者様に応じた的確な体質分析あってのものだと思っています。あなたの、「病気のお話」をぜひ聞かせてください。


糖分の多そうなドーナツ

これまでに、ダイエットに挑戦された事のある方は多いと思います。

しかし、なかなか思うように痩せなかったり、リバウンドしてしまったり…

一体、何故そうなってしまうのでしょうか。

 

 停滞期の理由

生きる為には食べなくてはいけない―

人類を含めた生物達は進化の過程で、飢餓との壮絶な戦いを繰り広げてきました。

そして、何とかして生き延びる為に、合理的なシステムを獲得してきました。

 

さて、急なダイエットなどで栄養が少ない状態が続くと、たとえ飽食の現代日本であっても、脳は「飢餓状態で生命の危機」だと認識してしまいます。

すると、体内が飢餓モードになり、カロリー消費を抑え、どんどん脂肪を蓄えようとします。

何とかして生き延びようとするシステムが発動してしまう訳ですね。

 

いわゆる、ダイエットの「停滞期」です。

 

 

 リバウンドする理由

それでもなんとかダイエットの目標体重を達成し、普通の食事に戻したとします。

自分的にはダイエットに成功して満足していても、脳の飢餓モードはすぐには解除されません。

この状態では、食べた分だけどんどん脂肪として蓄積されてしまいます。

いわゆる、「リバウンド現象」ですね。

 

この現象を防ぐためには、飢餓モードにならないよう、長期間で徐々に痩せていくように工夫すると良いと思います。

現在の体重によるでしょうが、大体一ヶ月で2~3kgぐらいまででしょうか。

 

 

そして、無理なダイエットとリバウンドを繰り返していると、なんと隠れ糖尿病になってしまうかもしれません。

 

 肝臓脂肪と隠れ糖尿病

さて、肝臓の主な働きは、不要な物を分解解毒し必要な物を作るという、「工場」の様な働きですね。

その肝臓のもう一つ重要な働きが、一時的に物質を貯蔵するという、「倉庫」の様な働きです。

 

食後などに血液中の糖分が多くなると、肝臓は一時的に糖質を貯蔵し、必要に応じて処理してくれています。

しかし、脂肪が溜まり過ぎて、この倉庫がいっぱいになってしまうとどうなるでしょうか。

 

血液中の過剰な糖分は行き場を失い、長時間高血糖状態が続くことになります。

この状態が、空腹時の血糖値は正常でも食後だけ高血糖になるという、「隠れ糖尿病」の正体なのです。

 

血糖値は普通空腹時に測りますので、一般的な血液検査では分からないのが怖い所。

 

肝脂肪を増やさないように、暴飲暴食や急なダイエットは避ける様に心掛けてくださいね。

 

 

漢方専門薬剤師 西田稔生

 

ご相談・ご予約

来店のご予約もこちらから。遠方の場合は全国発送承ります。

薬局名:巡心堂(じゅんしんどう)漢方薬局

所在地:大阪府八尾市桜ヶ丘1-88-102

お電話でのご相談

お電話でのご相談:072-943-4180(10~17時 定休日:火曜・水曜・祝日

※土曜・日曜は通常営業しています。

LINEでのご相談

LINEからのご相談・来店予約・発送依頼はこちらからご登録ください。

巡心堂漢方薬局LINE公式アカウント友だち追加バナー

 

 メールでのご相談

※代理の方が代筆される場合、メールアドレス等は代理の方のものでも結構です。その辺りの事も内容欄にお書きください。

    郵便番号・ご住所・お電話番号の記入は任意です。

    メールアドレス

    患者様ご氏名

    ふりがな

    ご希望

    郵便番号(任意)

    発送先ご住所(任意)

    お電話番号(例:072-943-4180)(任意)

    ご相談・ご注文・お問い合わせ内容

    送信直後に、巡心堂漢方薬局「junshindo2014@gmail.com」からの自動返信メールが届きます。
    もし届かない場合はお電話でご連絡ください。

    巡心堂記事一覧ページへのリンク

    メディカルコラム