アディポネクチンと内臓脂肪型肥満症

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

1976年生まれの49歳。三重県生まれ。大阪府在住。

私は、最初は主に調剤薬局に勤務していましたが、西洋医学で治らない患者様が沢山おられる現実に気づきました。そして、

「西洋医学だけで治らずに困っている患者様の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。

漢方に携わって20年以上、巡心堂を独立開業して10年以上になります。真剣に漢方および患者様と向き合ってきました。

その過程で、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方で治癒した症例も沢山ございます。

それが可能だったのは、いわゆる3分診療ではない、個々の患者様に応じた的確な体質分析あってのものだと思っています。あなたの、「病気のお話」をぜひ聞かせてください。


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 皮下脂肪型肥満症と内臓脂肪型肥満症

体脂肪には、皮膚の下に蓄えられる「皮下脂肪」と、内臓の周囲に蓄えられる「内臓脂肪」があります。

飢餓状態でも生きていけるように、エネルギーの貯蔵庫として必要な体脂肪ですが、やはり過剰に存在するのは身体にとって良くありません。

 

比較的女性に多い、腰回りや太ももなどの下半身に脂肪がつくのが「皮下脂肪型肥満症」です。

下の方が膨らんでいるため、洋ナシ型肥満症とも呼ばれます。

 

一方、男性や閉経後の女性に多い、お腹がぽっこり出るタイプの肥満症が「内臓脂肪型肥満症」です。

中央部が膨らんでいるため、りんご型肥満症とも呼ばれます。

メタボ検診などでは、「男性85cm以上・女性90cm以上」の腹囲で、生活習慣病のリスクありと判定されるようです。

 

 

 アディポネクチンと脂肪細胞

近年注目されている善玉生理活性物質が、「アディポネクチン」です。

動脈硬化や糖尿病、癌、肥満などを予防してくれる、素晴らしい物質なのですが、意外な事にこのアディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されています。

 

それでは、脂肪細胞を増やせば良いのかというと、もちろんそうではありません。

 

脂肪細胞は、増えるというか、膨らんで体積が増えるイメージで大きくなります。

一つ一つの脂肪細胞が膨れてしまうと、細胞間の隙間が無くなり血行不良状態となり、逆に悪玉の生理活性物質が分泌されてしまいます。

この傾向は、皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が強く、内臓脂肪型肥満症の方は、より動脈硬化や癌などにかかり易いのです

 

しかしご安心ください。

内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝されやすく、健康的な生活習慣に戻れば、比較的楽に落ちてくれる傾向にあります。

 

ちなみに心臓にも脂肪がつくのですが、これはさらに凶悪である代わりに、さらに代謝速度が速く、すぐに落ちてくれますよ。

 

 

漢方専門薬剤師 西田稔生

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