ベジファーストとダイエット

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

難治性疾患の患者様を多く見るにつけ、

「現代医学だけで治らずに困っている人々の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。中医学+生物化学の独自の漢方治療が巡心堂の特徴です。

これまでにも、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方薬治療で治癒した症例が沢山ございます。

どんな疾患でも諦めずにご相談ください。


野菜サラダ

「ベジファースト」とは何か

「ベジファースト」という言葉をご存じでしょうか?

食べる順番を調整するだけで、ダイエット効果などが得られると、近年注目されている食事法です。

糖と炭水化物

以前の記事「インスリンジェットコースター」でも書きましたが、私たちの体内の糖質濃度は厳しく管理されています。

なぜなら、糖質が増えすぎると、糖化反応(メイラード反応)によって血管や臓器がボロボロになってしまうからです。

さて、ご飯やパンなどの炭水化物は、糖分を含んでいます。

先に炭水化物を食べてしまうと、血糖値を下げようと急激にインスリンが分泌され、過剰な糖分が脂肪細胞にどんどん変換されてしまいます。

この食べ方では、ダイエットに不向きですね。

では、急に血糖値を上げないためにはどうするか?

食べる順番を変えるだけのダイエット方法

答えは簡単で、「ベジファースト=野菜や海藻類などを先に食べる」の習慣をつけることです。

野菜を先に食べておく事によって、血糖値の上昇が緩やかになり、インスリンの分泌が緩やかになります。

それによって、脂肪の増加を防いでくれるのです。

もちろん、過剰な血糖にさらされないので、血管や臓器の保護にもつながります。

本来ベジファーストでは、野菜の次に「肉や魚」を食べ、最後に「ご飯やパン」を食べるべきとなっています。

しかし、ご飯やパンを単独で食べるのは少々きついので、「最初に野菜や海藻を食べる」のだけを実践しても十分効果的だと思います。

簡単に実践できますので、よかったら試してみてください。

漢方専門薬剤師 西田稔生