摂るべき油と控えるべき油

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

1976年生まれの49歳。三重県生まれ。大阪府在住。

私は、最初は主に調剤薬局に勤務していましたが、西洋医学で治らない患者様が沢山おられる現実に気づきました。そして、

「西洋医学だけで治らずに困っている患者様の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。

漢方に携わって20年以上、巡心堂を独立開業して10年以上になります。真剣に漢方および患者様と向き合ってきました。

その過程で、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方で治癒した症例も沢山ございます。

それが可能だったのは、いわゆる3分診療ではない、個々の患者様に応じた的確な体質分析あってのものだと思っています。あなたの、「病気のお話」をぜひ聞かせてください。


脂っこい唐揚げ

肉の脂身、バター、オリーブ油、紅花油、えごま油など、一口に油(油脂)と言っても様々な種類がありますね。

どれも、基本的には炭素と水素の鎖状構造でよく似ていますが、それぞれに特徴があります。

 

 摂取を控えたい油

<飽和脂肪酸>

肉の脂身やバター、生クリームなどの、「飽和脂肪酸」

これらは、常温で固形なのが特徴です。

LDL(悪玉)コレステロールを上昇させ、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるリスクを高めてしまいますので、摂り過ぎには注意してください。

 

<リノール酸>

以前はLDLコレステロール低下作用などで体に良いとされていた紅花(サフラワー)油、ひまわり油、コーン油、大豆油などの「リノール酸」ですが、長期間の多量摂取では逆に心筋梗塞や脳梗塞、癌、アレルギーなどのリスクを高めてしまうという研究結果が出ています。

必須脂肪酸ではあるのですが、普通の食事で不足する事はありませんので、意識して摂取する必要はありません。

 

 

 摂るべき油

<α-リノレン酸>

えごま油、アマニ油などは、もう一つの必須脂肪酸である「α-リノレン酸」です。

n-3(ω-3)系脂肪酸に分類され、血液中の中性脂肪の増加を抑え、血圧を下げる作用があります。

加熱すると酸化しやすいので、冷暗所に保存して生食で摂るとより効果的ですよ。

 

<DHA・EPA>

青魚の脂に多く含まれている、「DHA・EPA」

これらも、n-3(ω-3)系脂肪酸です。

LDLコレステロール低下作用、血管保護作用、抗炎症作用などがあり、動脈硬化や心筋梗塞の予防に効果的です。

DHAは脳に、EPAは全身の血管に特に有効だといわれています。

実は、このEPAの10倍の効果がある「DPA」という油もあります。

以前のDPAの記事「血液サラサラ効果10倍のDPAとは?」はこちらです。

 

<オレイン酸>

オリーブ油、菜種油などの「オレイン酸」

LDLコレステロールを下げてくれるので、動脈硬化などの予防効果が期待できます。

一価不飽和脂肪酸に分類され、酸化しにくいのも特徴です。

 

 

油脂は、体内で細胞膜の材料になったりと、色々と人体に必要な役割を担っています。

控えるべき油を減らし、摂るべき油を増やすことによって、クリーンな体内環境を作っていきましょう。

 

漢方専門薬剤師 西田稔生

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