腸内ガスと心臓の痛みの不思議な関係

胸を押さえる男性

「心臓がチクチク痛い感じがするけど、病院の検査では異常なしと言われる」

たまに、こういう方がご来店されます。

病院さんの血液検査でもレントゲンでも心電図でも異常がなく、原因不明と言われて困っていたそうです。

 

人間の大腸はお腹の右下から上に(上行結腸)向かい、右肋骨下部辺りで左に(横行結腸)向かい、左肋骨下部辺りで下に(下行結腸)向かいます。

ちょうど時計回りに、腹部をぐるっと回る感じですね。

この曲がり角の左右肋骨下部辺りには腸内ガスが溜まり易く、膨張して腸や横隔膜の神経を刺激します。

 

内臓の神経は実は案外適当?で、「大まかにこの辺りが痛い」ぐらいにしか認識できません。

そのために、横隔膜の上にある「心臓がチクチク痛い」と錯覚してしまう訳です。

胸部全体や脇腹の痛みとして認識される方もおられます。

 

ちなみに、狭心症などで本当に心臓が痛い場合は、「左肩が痛い」や「歯が痛い」などと錯覚する場合もあります。

もう少しピンポイントで痛みを感じてくれた方が、発見が早くて良い気もしますね・・・

 

 

では、どうすれば腸内ガスを溜めない様にできるのでしょうか?

 腸を動かす

腸の動きが悪くなると、どうしてもガスが溜まり易くなってしまいます。

ずっと同じ姿勢で居る時などは、少しウォーキングでもして、腸を刺激してみましょう。

 

横になって、時計回りに腸をマッサージするのも効果的ですよ。

 

また、ストレスと腸の働きには密接な関係がありますので、ストレスを溜めないように発散していくのも大切です。

 

 ガスの発生を減らす

1人の人間の腸内に、1kg以上も住んでいると言われる腸内細菌達。

腸内ガスは、主に腸内の悪玉菌によって作られます。

肉類やスイーツなどを食べ過ぎていると、悪玉菌が増加し、悪性の腸内ガスが増えてしまいます。

当店で扱っている酵母菌飲料「コーボンマーベル」は、腸内環境の改善に非常に効果的です。

 

また、早食いの癖のある方は、食べる時に一緒に空気を飲み込みやすくなるので、よく噛んで食べるように心がけてみてくださいね。

 

薬剤師 西田稔生