漢方薬の剤型分類「湯・散・丸」について

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

1976年生まれの49歳。三重県生まれ。大阪府在住。

私は、最初は主に調剤薬局に勤務していましたが、西洋医学で治らない患者様が沢山おられる現実に気づきました。そして、

「西洋医学だけで治らずに困っている患者様の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。

漢方に携わって20年以上、巡心堂を独立開業して10年以上になります。真剣に漢方および患者様と向き合ってきました。

その過程で、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方で治癒した症例も沢山ございます。

それが可能だったのは、いわゆる3分診療ではない、個々の患者様に応じた的確な体質分析あってのものだと思っています。あなたの、「病気のお話」をぜひ聞かせてください。


丸剤桂皮茯苓加ヨクイニン丸

漢方薬の三分類 湯(とう)・散(さん)・丸(がん)

名称で三種類に分類すると

良く使われている漢方薬の名前をものすごく大雑把に分類すると、例外もありますが三種類に分かれます。

例えば、

  • 「~湯(とう)」:葛根湯 半夏厚朴湯 半夏瀉心湯 大建中湯 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 など
  • 「~散(さん)」:当帰芍薬散 加味逍遙散 銀翹散 抑肝散 生脈散 など
  • 「~丸(がん)」:桂枝茯苓丸 六味地黄丸 八味地黄丸 牛車腎気丸 乾姜人参半夏丸 など

です。

漢方処方名の意味

これら名前にはちゃんとそれぞれ意味があり、

  • 「~湯」グループは、生薬を煎じて服用
  • 「~散」は生薬を粉末にして服用
  • 「~丸」は、粉末を丸剤にして服用

するのが、それぞれの漢方薬に適した本来の服用方法なのです。

できれば、それぞれの名称に合った剤型をお選びください。

ちなみに、丸剤は結構小さい丸っこい球状になっています。

一回の服用量が10丸とか20丸とかになる事が多く、なかなか数えて飲むのは骨が折れます。

その為、一度に10丸ずつすくえる変わった形のスプーンが付いている事も。

うまくすくえると、ちょっと楽しいですよ。

湯・散・丸以外の剤型は?

病院で良く使われているエキス剤

病院さんなどでは、「エキス剤」をよくもらわれると思います。

エキス剤というのは、原料生薬を煎じて、出来た液体を固めて顆粒状にしたもの。

現代になって作られた、湯・散・丸とは違う、新しい剤型なのです。

エキス剤を使ったその他の剤型も

最近では、エキス剤をゼリー状にして、嚥下困難症の患者様でも飲み込み易くしたゼリー剤も出てきています。

液体にする事で吸収を良くした、液剤もありますね。

今回ご紹介したのは剤型の基本的な例ですので、ご参考程度とお考えください。

例えば、エキス剤と散剤を組み合わせた漢方薬等も良く使われています。

漢方専門薬剤師 西田稔生

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