カルシウムパラドックスと動脈硬化

執筆者:漢方専門薬剤師 西田稔生

巡心堂漢方薬局 西田稔生



薬剤師。漢方療法研究家。株式会社巡心堂代表取締役。

1976年生まれの49歳。三重県生まれ。大阪府在住。

私は、最初は主に調剤薬局に勤務していましたが、西洋医学で治らない患者様が沢山おられる現実に気づきました。そして、

「西洋医学だけで治らずに困っている患者様の為に、自分に何ができるだろう」

と考え、漢方の道を志しました。

漢方に携わって20年以上、巡心堂を独立開業して10年以上になります。真剣に漢方および患者様と向き合ってきました。

その過程で、医師達が匙を投げた疾患が、巡心堂の漢方で治癒した症例も沢山ございます。

それが可能だったのは、いわゆる3分診療ではない、個々の患者様に応じた的確な体質分析あってのものだと思っています。あなたの、「病気のお話」をぜひ聞かせてください。


骸骨

 カルシウムと動脈硬化

血管内膜で起こるアテローム性動脈硬化症

私たちの動脈は、内膜・中膜・外膜の三層に分かれています。

血管内膜は、LDLコレステロールや活性酸素などの影響により、アテローム性動脈硬化を起こします。

アテローム性動脈硬化症とは、傷ついた血管内膜にLDLコレステロールやマクロファージなどが入り込み、お粥状のコブを形成してしまった状態です。

カルシウム過多で中膜硬化が起こる

そして、あまり知られていないのですが、血中のカルシウムが多過ぎると、中膜硬化を起こしてしまいます。

他にも、カルシウム性の結石ができ易くなったりと、カルシウム過剰状態は人体に悪影響を与えます。

では、カルシウムは摂取しない方が良いのでしょうか?

 カルシウムパラドックス

人体にとって重要なミネラル「カルシウム」

神経伝達物質としても重要な働きをしているカルシウムは、生きていく為に、常に一定の血中濃度に保たれている必要があります。

摂取カルシウム量が減少すると、人体は、骨や歯を溶かしてでも血中濃度を維持しようとします。

過剰な溶出がカルシウムパラドックスを引き起こす

その時に、丁度いい量で溶出が止まってくれれば良いのですが、過剰に溶出してしまい、カルシウム過剰状態を引き起こしてしまいます。

これがカルシウムパラドックス(逆説)と言われる所以なのですが、「カルシウムが足りないと、逆にカルシウム過剰を起こす」のです。

カルシウムはしっかり摂取して、動脈硬化を予防してください。

人間の体って、面白いですね。

漢方専門薬剤師 西田稔生

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